導入事例
選ばれる薬局になるための製品・ソリューション特集
-【case1】イイジマ薬局様-
地域医療の担い手として、薬物治療の適正化を目指す

有限会社飯島
代表取締役社長 薬剤師
飯島 裕也 先生
イイジマ薬局は薬物治療の適正化を目指す薬局として、対人業務に力を入れるため、様々なデジタルツールを積極的に導入している。電子薬歴「DrugstarPrime」もそのひとつで、かかりつけ薬局として24時間365日対応や、在宅支援など患者さんごとのニーズに合わせた対応に力を入れている。
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課題・取り組み
・薬物治療の適正化
・対人業務の強化
・薬剤師の質向上
・24時間患者対応
導入後のメリット
・フォローアップ強化機能により、スケジュールの把握が正確になり、指導忘れをはじめとするミスが減った
・クラウド薬歴で、どこにでも薬歴を持ち出せることで24時間患者対応における業務や、在宅業務が効率化した
・Drugstarシリーズのサポートにより、24時間365日対応における業務量残業の多さが改善された
患者情報を収集し、処方提案につなげる
イイジマ薬局のある長野県上田市は、医薬分業の先進地として知られる。市内で2店舗を運営する有限会社飯島の代表取締役社長で薬剤師の飯島裕也氏は「上田市は患者さんが立地ではなく、薬剤師の質と機能で薬局を選ぶ地域で、かかりつけの薬局を持っている人が多い」と語る。飯島氏は、両親がともに
薬剤師で、45年前に創業した薬局を8年前に継承した。
イイジマ薬局では、処方箋の集中率は9%を切っているという。
小児から看取りまで全ての生活者に対応、OTC 医薬品の取り扱いはもちろん、栄養相談や検体測定も
実施しているため、処方箋を持たずに来店する人も多い。処方箋応需枚数は約3,600枚/月、備蓄医薬品目数は約2,900品目、ジェネリック医薬品使用率は88%。
薬剤師は常勤7人、非常勤3人、事務は常勤3人、非常勤1人で、管理栄養士1人が、在籍している。
飯島氏は薬剤師が医師と協同して薬物治療の適正化を目指す「薬剤レビュー」に精通しており、厚生
労働省が支援するワークショップのアドバイザーにも就任している。

「日常業務でも薬物治療の適正化は常に意識しています。大切なのは患者さんの情報を集めること。検査値やADL(日常生活動作)はもちろん、患者さんの想い、趣味、嗜好まで聴取して、処方内容とマッチしているか評価し、必要に応じて医師に処方提案していくことを心がけています」

上田駅から車で10分ほどの地にあるイイジマ薬局
患者に画面を見せながら服薬指導
薬剤師の質の向上に力を入れるイイジマ薬局では、調剤機器やデジタルツールを徹底活用することで、薬剤師の対物業務の負担を減らし、対人業務に時間を割ける環境作りを徹底している。
そのツールのひとつが、東日本メディコム株式会社が提供する電子薬歴「DrugstarPrime」だ。電子処方箋、オンライン資格確認に対応するレセプトコンピュータ「PharnesV-EX」および「クラウド薬歴 DrugstarLead」を連動させて使用している。
イイジマ薬局では、服薬指導の際、投薬カウンターに設置されているモニターに服薬指導用の画面を表示して、薬剤師が画面を指し示しながら患者に説明している。電子薬歴「DrugstarPrime」は、ただ薬歴を記載するだけでなく、服薬指導にも使えるように設計されているので、こうした使い方ができ
ることが特長だ。画面から指導箋を印刷する機能もあるので、患者は自宅に持ち帰って、改めて指導内容を確認できる。

投薬カウンターに設置されているモニターに薬歴などを表示して服薬指導を行っている
また、服薬期間中のフォローアップをサポートするリマインダー機能があり、イイジマ薬局では原則電話で対応しているがフォローアップの予定日時を忘れる心配がない。
イイジマ薬局は24時間365日患者対応
イイジマ薬局は24時間365日患者対応する体制を取っているため「クラウド薬歴 DrugstarLead」により、場所を選ばずスマホで薬歴を参照できる機能が便利だと飯島氏は話す。
このほか、イイジマ薬局では、患者宅を訪問するスタッフはスマートグラス(メガネ型ウェアラブル端末)を着用している。

「患者さんからイレギュラーな質問があっても、訪問先で薬歴の情報をそのままスマートグラスから参照でき、薬局内からは、薬剤師がパソコン画面を見せながら具体的な指示もできます。患者さん宅でもその場で問題を解決できるので効率的です」
在宅医療におけるトレーシングレポート(服薬情報提供書)の作成でも、電子薬歴「DrugstarPrime」は訪問結果の入力が薬歴と報告書に同時反映されるので業務を効率化できる。
「休日なしで薬局を運営しているので、経営者であり薬剤師でもある私自身は大変です。でも、そこは覚悟を持って励んでいます。その覚悟をサポートしてくれているのが、電子薬歴『DrugstarPrime』をはじめとする様々な機械やツールであり、このサポートなしに、患者さんのためになる質の高い薬局運営はできません」と飯島氏は想いを話す。

医薬品の入庫や払い出しを自動化するロボットやOTCを患者に見せるための大型モニターが多数導入されている